睡眠管理が少し上手くいき始めたかもしれない。メラトニン3mgを1錠試してみたところ、入眠は問題なく、ぐっすり眠ることができた。ただ、6時間ちょっとで目が覚めてしまった。本当はもう少し、8時間睡眠を確保したいところだ。もっとも、バイオリズムを考えるとそろそろ生理が近く、睡眠が浅くなる時期ではある。メラトニンだけが「6時間」の原因ではないかもしれない。人間の体は本当に複雑だなと、少々面倒くさくなることもある。毎月のこの時期は「この漢方や導入剤の量でいける」と思っていても、時期が来ればまた調整しなければいけない。
仕事や家事に追われる女性にとって、これほど自分のことばかりに意識を向けるのは難しいことだろう。私は今一人暮らしで、仕事も時間もコントロールしやすい環境にいるから、ある程度自覚的に取り組めている。けれど、もし子供と同居していたら、正直ここまでは無理だったと思う。そうなると、ますます悪循環に陥ってしまう。そこから抜け出せないのが人間の難しいところだ。目の前の仕事や家族のことで精一杯だと、自分の体の声はどうしても無視して、強引にやり過ごしてしまいがちだ。
睡眠時間が減った分、活動時間が増えたのは怪我の功名と言えるかもしれない。手つかずになっていた株式関連のインプットに時間を割きやすくなった。大した学習ではないけれど、ニュースを見た時の「手応え(理解度)」が以前とは全然違うことに驚いている。例によって「もっと早くやっておけばよかった」と「後悔先に立たず」な気分だが、YouTubeやNewsPicksなどで興味のある人が出ているコンテンツを流し見するのは面白い。主観的な選び方ではあるが、自分のアンテナに引っかかった情報から世界が広がるのは純粋に楽しい。トレーディングなんて自分には無関係だと思っていたし、かつて夫が興味を持っていたのを知っていたので、なおさら「敬遠」する気持ちが強かった。けれど、一歩足を踏み入れようとしている今は、少しワクワクしている自分もいる。今まで毛嫌いしていた世界に、あえて足を突っ込もうとしているのだ。
上半身や両腕のリハビリは、1日2回はできている。ただ、体が動くようになった分「これ以上やろう」という気になりにくいのが本音だ。それでも、やらないとやはり体は固まってくる。やった後の腕の伸びや血流の良さは実感しているので、なんとか1日3〜4回はやりたいところ。
お腹の傷で一箇所なかなか良くならなかった部分は、小さな絆創膏で対処できる程度まで落ち着いてきた。いつもなら自己判断でやめてしまう内服薬も、今回ばかりは皮膚科の先生の指示通り、飲み切る覚悟だ。 お腹の傷周辺は、術後2週間ほどはみぞおちから下全体が硬く、張り感があって「自分のものではない」ような感覚だった。それが徐々におへその上あたりまで、硬い部分が減ってきている。それでも、中の方はまだ完全には元に戻っていないのだろう。表現が難しいが、無理な動きをするとお腹の組織が痛むような感覚が否めない。当初あったピリピリ感も、時折思い出したように起きる。この内部の感覚が術前に戻るまでは、ランニングや水泳は難しいだろうなと思う。 ただ、それ以外はほぼ以前の状態と変わらないため、自分が乳がんの手術をしてまだ2ヶ月経っていないことを忘れている時間も多い。
再建した側の胸や一部切除した部分も、「自分のものではない感覚」からずいぶん馴染んできた気がする。もちろん術前のような柔らかさではないが、1ヶ月前とは比較にならない。おそらく数年単位で見れば、全く気にならなくなるのだろうという予感がある。
先生の手術の腕が本当に良かったのだと思う。洋服の上からでは、ほとんど術前と変わらない。喪失感は、私はゼロに近い。元々執着がないのかとも思ったが、そんなことはない。ニットやシャツを着た時のシルエットはそれなりに気にしていたし、下着にも自分なりのこだわりはあった。アイデンティティの一部として強く持っていたはずだ。それでも喪失感が少ないのは、ひとえに「オリジナルと再建したものとの差異」が少ないからではないだろうか。あとは最終的ながんの診断結果も大きいのかもしれない。ステージで言うと0と1。最も軽い状況で今後もかなり楽観可能な結果を見ているのでその影響は大きいと思う。 SNSで同じ病気の人を見てもやはり自分の状況は幸運であったなと思わざるを得ない。こればかりは本当にどうしようもないのだな、私より全然若い人でもある程度進行してしまってから診断が下りたり、大丈夫だと思っていたのに再発したり、コントロールの効かない世界なのだ。昔の私なら、がんになってしまった自分の過去の生活習慣や気持ちの持ちよう、ありとあらゆることを自己否定し攻撃していたかもしれないが、幸いがんがわかる前にそのあたりはましになっていたので、「あれが悪かったこれが悪かった反省の無限ループ」に陥ることもなく、現状できることに最善を尽くす、前を見ることに注力できているのは今の自分の幸福感の下支えになっている気がする。
来週からは東京で、5回にわたる放射線治療が始まる。またしばらく東京へ行くので、その準備もしなければいけない。少し先の予定を頭に入れながら、動いていこうと思う。

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