昨夜はいつもより寝るのが遅くなってしまった。夜にオンラインミーティングがあり、終了が22時を過ぎてしまったためだ。こればかりは致し方ないのだが、やはり私の就寝時間を過ぎてしまうと、翌日のリズムに影響が出てしまう。結局、今朝は起きるのが8時を過ぎてしまった。
今日は理学療法士さんのケアを受ける日。予定によって私が伺うこともあるが、今日は自宅に来ていただく日だった。術後3回目のケアになる。 形成外科の医師に「右側を横にして眠ってはいけない」と言われているため、寝姿勢は上を向くか、左を下にするしかない。かつ、真っ直ぐ寝るとまだお腹が張る。どうしても負荷を和らげるために、日中も足を組んだりバランスの悪い姿勢で長時間座ったりすることが多くなっていた。
理学療法士さんは手加減してくれているのは分かるのだが、施術中はなかなかの痛みがある。骨盤周りの歪みがひどく、痛みも強い。しかし、調整してもらうと不思議とお腹の張りも和らぐのだ。彼女の見立てでは、もちろん手術によるお腹の傷や内部の筋肉の伸びにくさはあるものの、それ以上に「腸腰筋(ちょうようきん)」の伸びが悪くなっていて、猫背のような姿勢になりがちなのではないか、とのことであった。確かに、特定の動きをした時にお腹は張らず、むしろ腸腰筋の張りが気になって、足や骨盤の可動域が制限されている自覚があった。異論はないので、思う存分調整してもらう。滞っていた流れが再び巡り始めるように、スーッと体が軽くなるのが分かった。 理学療法士さんの施術は、アクロバティックなものでも激しいものでもない。ピンポイントで刺激を与え、調整していくスタイルだ。ほんの数秒の圧迫などで体の動きがガラッと変わるので、何度受けても不思議な気持ちになる。ボトルネックになっている箇所を整えてもらい、今の私のお腹の状態でもできる、骨盤周りの簡単なストレッチを教わって、この日の施術は終了した。
自分では自覚がなかったが、やはり胸のアンバランスも骨盤に影響を与えているようだ。全摘・再建をした右側の動きの悪さが、骨盤にまで波及していたるしい。問題のない範囲で右の脇腹から脇にかけてのラインを調整してもらったら、ぐっと骨盤が整って姿勢の維持がしやすくなった。これでもうしばらく、運動不足の状態でもなんとかやり過ごせそうだ。
教えてもらったエクササイズにしろ、「ほんの数分、これだけはやってみるといい」と言われるようなストレッチにしろ、やればいいのは分かっているのになぜ継続できないのか、本当に不思議である。忙しいとは言え、数分なら作れるはずなのになかなか難しい。
今日ふと気がついたのだが、私はもともと胸のあたりで腕を組む癖があった。考え事をしたりパソコンの画面を見たりする時に腕を組むことが多かったのだが、手術後は無意識にその習慣を避けていたようだ。腕が胸に当たったり、胸を押しつぶすようなポジションになったりするのを避けていたのだろう。今日、久しぶりに腕組みをしている自分に気がついて、ハッとした。 痛みや違和感があるわけではないのだが、なんとなく右胸に「重み」というか、術前とは違う腕の重さを感じて、「ああ、腕組みをするのは久しぶりだな」と思い出したのである。
「腕を組む」という行為は、心理的には防御反応や威嚇などの意味が含まれるため、あまり良くないと言われがちだ。実際、自分でも意識していないわけではない。けれど、やはり腕を組んだ方が考えに集中できたりするのも事実だ。なかなかやめられずにいた習慣が、傷の回復とともに戻ってきている。これは、それだけ体の状態が回復してきている証拠ともいえるだろう。
理学療法士さんからも「回を重ねるごとに、体の反応や状態が術前に戻ってきているので、回復傾向で安心しました」という言葉をもらった。 ずいぶん前のことのように思えるが、このブログのタイトルにあるように、まだ術後45日しか経っていない。たった一ヶ月半だ。手術直後のあの数日間のつらい時間が、わずか一ヶ月半前のことだったのかと思うと、なんだかとても不思議で、遠い昔の出来事のようにさえ思える。
もちろん「いい思い出」と言うのは変かもしれないが、私にとってはどちらかというと、ポジティブで貴重な、大切な時間だったなと思う。手術そのものというよりは、あの時間に感じたこと、手術までの間に考えたり準備したりしたこと。そういったすべてを含めて、なんだかとても大切にしたい時間なんだな、と改めて思った。

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